皆さまからのお便り letters

これからも頑張って生きていこうと強く思いました。≪古本 雅之様≫

私は昨年、尊い角膜を頂き移植手術をしていただきました。まだ日にちは浅いのですが、順調に回復しております。
角膜をくださいました方、そのご家族の皆さまありがとうございます。厚くお礼申し上げます。

私は4月に70歳を迎えますが、今回は2回目の手術となりました。
1回目の手術は35歳の時です。右目に異常を感じたのはその3年前、真っ赤な充血と痛みでした。
神戸大学病院に通院して治療を受け「角膜ヘルペス」と診断され、治療に長い期間が掛かるとわかりました。

勤め先に迷惑をかけることになりましたが、4か月余り休職して治療に専念しました。
その後、症状が落ち着き仕事に復帰しましたが右目の視力が大きく低下し左目に頼る不自由な日々が続きました。

家庭では二人の子供がまだ幼く、家族の将来にも不安を覚え気分も沈みがちな毎日でした。
そんなある日、先生より角膜移植のお話を頂きました。

3年近く待機して角膜を頂けることになり、移植手術を受けました。
手術は局所麻酔で行われ、室内の音や会話が聞こえて緊張したこと、また長時間動かずにいることがきつかったことを思い出します。
手術後も動かないよう頭を固定されて大変でしたが、診察を受けるたびにハッキリと見えてきてとても嬉しかったです。

右目が光を失いかけた恐怖心・失望感から解き放たれて希望の光が見えた思いでした。
角膜を頂けたことが嬉しく、これからも頑張って生きていこうと強く思いました。
そして頂いた角膜は長い間私を支えてくれました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

35年の間私の生活を守ってくれた角膜ですが、数年前から角膜の弱りと白内障が重なって視力低下が進んできました。
そして、今まで頼ってきた左目にも白内障の症状がでてきたため、再び不安な日々を送ることになりました。
これからの事を思うと「手術しなければどうなるのか?」「右目は再手術が可能な状態か?」など心配なことばかりでしたが、先生に角膜の再移植について相談させていただきましたところ「手術は出来ますよ」と詳しく説明を頂き、2回目となる手術をお願いしました。

今度の手術は全身麻酔で行われ、3時間後には病室のベッドの上でした。
前回と違って体の固定は無く、しばらくの間安静にした後は、普通の動作・行動が許されて驚きでした。
これも医療技術の進歩、携わる先生方のお陰によるものと感謝の念にたえません。

お陰さまで、とても良く見えるようになり喜んでおります。
角膜をご提供くださいました尊いご遺志に感謝を忘れず、大切にしてまいります。
そして、残された人生を少しでも社会に恩返しできるよう頑張ります。

最後になりましたが、神戸大学病院の先生方、看護師の皆様、兵庫アイバンクの皆様、大変お世話になりました。
有難うございました。