皆さまからのお便り letters

ご提供者様のご家族さまへ≪匿名希望者≫

私の今の思いを率直にお伝えしたいと思って、筆をとりました。
ご提供くださった方がいらしたから、私は今こうやって手紙を書くことが できている。本当にありがたいことだと思っています。

私の場合、水疱性角膜症がかなり進行しており、角膜内皮移植は不可能で全層角膜移植になり、それは角膜内皮移植よりリスクの高い手術で、術後の回復が遅く、移植後の養生もとても大変である、と主治医の先生から説明をうけました。

当初は手術や拒絶反応のことなどに対する不安がとても大きく、なんとか手術を受けないでおこうと思っていました。
ところが、破片がささるような痛みがはしりだし、連日のごとく大粒の水滴がポタポタと落ちてきて、重症化していくのを感じるようになりました。
それでついに、手術を受ける決心をいたしました。 

移植後の目の様子はとても良い状態であり、経過は順調であると先生から 言われ、とても嬉しく思っています。

どんよりとした曇りガラスが取り除かれたように、目の前が明るくなりました。全く見えなかった眼が、うっすらと見えるようになり、感動しました。痛みも治まり、とても嬉しく、今は日々感謝の気持ちで生きていきたいと思ってます。

これからの人生、この救ってもらった眼をとても大事に思い、宝物として 大切に守って生活をしていきたいです。
そして、末永く健康で暮らせるように、眼の状態に注意しながら、良好な状態を継続していけることを、このうえなく願っています。

本当に、おかげさまでございます。ありがとうございました。